AIDMAモデルとは、
1920年代にローランド・ホールがアメリカの広告・販売関係実務書の著書内で提唱した、
消費者の広告を見てからの行動理論(プロセス)です。
古くからあるモデルですが、消費者行動理論の基本として有名なモデルです。
AIDMAは下記の5つの段階の頭文字を採ったものです。
Attention【注意、意識】
Interest【関心、興味】
Desire【欲求】
Memory【覚える】
Action【行動】
一段階ずつ探りましょう。
Attention【注意、意識】
Attention(注意)は認知段階であり、TV・雑誌・広告などで「情報」に触れた・知った段階です。
一般的に「広告」はこの段階に最も強く影響を与え、それ以降のプロセスに移行する毎に効力が弱まります。
何はともあれ、知ってもらわない限りは始まりません。この段階の数が多ければ多い程、最終的に行動を起こす人は増えるので、Attention段階で影響を受けた人数がコンバージョンに至るまでの計算の母数と言えます。
Interest【関心、興味】
Desire【欲求】
Memory【覚える】
続くInterest(興味、関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)は感情段階と呼ばれます。
情報を認知した消費者が好印象を抱いた場合の、感情の推移です。
Attentionの段階で否定的な印象を抱けば、当然この段階に至りません。
広告などを見た消費者が、
「良いな」と感じ(注意、意識)、それを欲しくなり(欲求)、よし、機会があれば買おう(記憶)となる流れです。
この段階に強く影響を与えるのが、知人・SNSやブログ・CGM(価格.comなど消費者生成メディア)から得た口コミ情報です。
広告を見て興味を抱き、更にそれを所有・使用した人の肯定的な意見を見聞きすることで、購買欲が増進します。
詳細は次回記載致しますが、インターネットにおいては「CGM」の影響力がとても強く、
CGMに投稿された情報の善し悪しで売上が大きく変わるといった事も頻繁に起こります。
Action(行動)
これらを経て、最終的に購入などの行動段階に移行します。
以上がAIDMAモデルの簡単な流れになります。
前述の通り、消費者行動理論の基本としてマーケティング構築に長年使用されてきたモデルですが、
現代のインターネットマーケティングにおいてはプロセスが異なります。
次回は、インターネットマーケティングの消費者行動モデル、「AISASモデル」を探ります。