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【初心者向】インターネットマーケティング勉強「消費者行動理論 AISASモデル」

20140903

AISAS理論は、先述のAIDMA同様、消費者行動理論の一つですが、
AIDMAが発案された当時には存在していなかったインターネットでの行動を加味したマーケティングモデルです。

AISASとは下記の各段階の行動の頭文字から取ったものです。

「Attention」(注意喚起)
「Interest」(興味)
「Search」(検索)
「Action」(行動/購買)
「Share」(情報共有)

特筆すべきはネット時代前のマーケティングには存在しなかった(力の弱かった)
「Search」と「Share」です。

AIDMAモデルでは
「Interest」(興味)→「Desire」(欲求)→「Memory」(記憶)と移行しますが、

AISASモデルでは
「Interest」(興味)→「Search」(検索)と移行します。

インターネットと言えば、何はともあれ情報検索。
興味を持ったら、感情の変遷プロセスを挟まずにまずは検索します。
認知~最初の行動までのスピードがとても速い(ほぼゼロ)ことが特徴です。

そして「Search」(検索)で知りたい情報に辿り着き、
満足のいく内容であれば「Action」(行動/購買)となります。
AIDMAはここで終わりますが、ネットマーケティングはこの後に
「Share」(情報共有)の段階があります。

行動・購買したことで非常に満足のいく結果が得られた場合、
その情報をSNSや口コミサイト、ブログなどで共有・発信を行います。
共有・発信された情報は、他の人の「Attention」(注意喚起)や
「Search」(興味)へと繋がります。

つまり、AISASモデルは循環型のモデルと言えます。

インターネット上でマーケティングを行う場合は、
従来型とは異なるプロセスが存在すること、
またプロセスの移行条件と速度が異なることを充分に理解して展開する必要があります。

従来型は「Desire」(欲求)→「Memory」(記憶)のプロセスを経る過程で、
購買意思は強く明確なものになります。
しかし、インターネット上でパッパパッパと次のプロセスに移行する分、
そこまで強い意思を必要とせず、途中で冷める(覚める)ことも多々あります。
よって、迷わせる隙を与えない・手続きを必要最低限に簡素化させるなどの策が必要となります。

【広告について】

インターネット上においては、
「ちょっと気になる」程度の欲求で検索をする人も多く、興味の深度が浅くとも、人が動きます。
ここが非常に重要なポイントです。

従来の広告は、注目を集めることは勿論、ある程度は商品の情報も載せなければなりません。
従来型マーケティングの消費者行動は、認知から動くまでに数段階のプロセスがある分、広告を見て「気になる」程度では行動にまで移せません。関心を惹き、且つその商品の情報を理解して始めて次の段階に進みます。

しかし、ネットでは僅かな動作で検索に進める分、
「惹き」さえ強力なら、極端な話、何の広告か分からなくとも次の段階へ進ませることが出来るとも言えます。(勿論、製品や業種に依ります)

インターネット広告で成果を上げるには、従来の広告とは異なるアプローチが必要となります。

次回からは、マーケティングの手法として具体的にネット広告について書きたいと思います。

※「AISAS」は株式会社電通の登録商標です。