南アメリカ、と言えばテキーラを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、全体的にはラム酒も広く愛飲されています。
家族や仲間が集まって飲む時は、決まってラム酒を小さめのグラスに注ぎストレートでゆっくりと、またはガツンと飲みながら、みんなで食べて、おしゃべりして、踊って、楽しく過ごすそうです。日本でいうと、焼酎や日本酒みたいな存在ですかね。
ところで、南アメリカの数カ国ではアニス(八角)入りの独特な香りを持ったラム酒をよく飲むらしいんですが、そのせいなのか、単にアルコール度数が高いせいなのかは分かりませんが、グラスを伝ってラム酒のしずくが木製のテーブルに垂れると、その部分がグラスの底に沿って丸く色褪せる様に変色してしまうそうです。
せっかく買ったテーブルにシミが付いてしまう、汚れてしまうと思う方もいるかもしれませんが、違う見方も出来るのではないでしょうか。
どういうことかと言うと、長い年月をかけ世代を渡り何人もの人が一緒に時間を過ごす度に、テーブルには模様みたいにどんどんラム酒の跡が残っていく。その模様はきっと、楽しくも哀しくも、色んな思い出の跡でもあるわけです。
…なんだかちょっと良い話じゃないですか?
では、そのうちの1種をご紹介
コロンビア産アニス(八角)入りラム酒 アグアルディエンテ アンティオケーニョ
Aguardiente Antioqueño
容量 750ml アルコール 29%
ほんのりとした甘さと共にアニスの香りが駆け抜けます。
名前の由来は、(agua = アグア = 水) + (arder = アルデール = 燃える、焼ける) = aguardiente = アグアルディエンテ と言われています
Antioqueño = アンティオキア県の です
レッドラベルはオリジナル、ブルーラベルはシュガーレス
日本でも購入可 / 通販もあります →「カフェリズムジャパン」
あるいはラテン系のバーやレストラン、サルサクラブなども置いてます。訪れた際には尋ねてみてください。
個人的に、他のスピリッツ系のお酒よりかなり気持ち良く酔えます。二日酔いにもなりにくいのでお気に入りです。
珍しいものが好きな人、未体験のお酒を飲んでみたい人、とにかく楽しみたい人は是非。良く冷やして小さめのグラスで、お好みでライムやレモンと共にお飲み下さい。
Salud ! = サルー!= 乾杯!
*南アメリカ好きなスタッフが綴る、ラテン文化を伝えるコラムです
Aire Latino = アイレ ラティーノ = ラテンの雰囲気