第65回NHK杯テレビ将棋トーナメント。
本日の対局は『千田翔太 五段 vs 阿久津主税 八段』』。
文句なしの好カードでしょう。とても楽しみです。
放送は毎週見ているのですが「書く時間がね~」ってことで、
今回もサラっと感想を書く感じであります。
まずは清水さんがオープニングの「ご機嫌いかがでしょうか」のとこで、
可愛くアクションするのって、いつからだったんだろう、と最近気になってたり。
気づいたのは数回前で、実はずっとやってたのかなあ。気になる。
今日気になったと言えば、やはり千田君の髪型でしょう。
坊主から少し伸びた状態な髪型になってるじゃないですか。
これは途中で清水さんが解説の稲葉君に話題を振ってくれたのですが、
「坊主から少し伸びましたね~」と。そうじゃない、そうじゃないんだ(笑
清水さんは、おそらく坊主にした理由を知った上での振りで、
稲葉君が言わないので「戒めで~」と軽く触れていましたね。
逆に気になるというか、何の戒めで坊主にしたんでしょう。
いずれにしてもイメチャンな千田君が先手に。
戦型は飛車先を決めた千田君が、そこから6六歩と突いて角交換を拒否。
これを見て、後手の阿久津君は飛車を3筋へ。
ここから互いに玉を囲う展開となり、相穴熊となりました。
勝負は中盤の後手の3六歩に2四歩と突いた手や後手の1五角に
2八飛と引いた手など、先手の指し手に感心する場面が多く、
形勢的にも先手が優位に進んでいきました。
NHK杯は持ち時間を使い切ると30秒将棋なだけに、
思い切りよく行く棋士が多く、解説の稲葉君もそんな指し手予想が
多かったのですが、千田君の曲線的とも言える差し回しは面白かったですねえ。
早指しで読みにない手がきたら怖いこわい。
阿久津も「ん?」って感じの表情をする場面がありました。
終盤は千田君が優勢っぽいのですが、見た目にはスリリングで、
阿久津君に良い手があれば、という場面もあったかもしれませんが、
千田君の見切りがお見事で、勝ちとなりました。
阿久津君の切れ味を出させない、千田君の巧みな差し回しが光った一局で、
今期どこまで行くか楽しみにしておきましょう。
来週は『深浦康市 九段 vs 阿部光瑠 五段』とこれまた好カード。
どちらも受けを苦にしない棋士なだけに、どんな攻防になるか。
そして、いま記事を書くために調べていたら、一つ朗報があります。
解説は皆が大好きな解説名人、木村一基八段です。
どんなトークが展開されるかワクワクですなっ。