将棋の記事が人気があるみたいで、書いている方としても嬉しいですね。
今日はNHK杯の記事を書きましょう。
近年は1回戦だと気になるカードがあれば見る、
という感じだったのですが、今期はまだ見ていなかった事に気がつきました。
本日は豊島将之七段の対局という事でチェック。
豊島七段の将棋が見たいのもありますが、対局前のインタビューで、
相手棋士が定番ネタとなっている
「豊島?強いよね。序盤中盤終盤、隙がないと思うよ。(以下略)」
をやるか否かも気になります。
まあ、この部分は将棋に詳しくない人には、何を言っているか分からないと
思いますが、対豊島君のインタビューで定番のネタがあるのです。
これでサトシンが有名になったのですが、この話を詳しく書くと長くなるので、またの機会に。
それにしても驚いたのは、数年進行を務めていた矢内さんが前期で
降りたのは知っていましたが、清水さんになったんですねえ。
勿論、大歓迎。久々に千葉さんの系譜ではないですが、
山口さん(えりりん)辺りを見てみたかったような気も少し。
解説は畠山鎮七段。坊主になっており、少し痩せたような。
一瞬、誰だか分かりませんでした。8ヶ月ぶりの解説だそうなので、
どこか体を悪くしていたのではないかと心配になります。
畠山さんは見た目と声が「フォレスト・ガンプ」に似ているな~と
昔から思っていただけに、見た目に関しては「昔は~」と枕詞が
つくようになりそうですね。
対局は先手番が豊島君、後手番が北浜健介八段に。
北浜さんはインタビューでネタはやらず。やらないですよね~。
元々は居飛車ながら、最近は振り飛車も含めた様々戦形を試している
そうで、インタビューでも先手後手限らず振り飛車宣言をしていました。
先手が飛車先を伸ばすのに対して、後手は宣言どおり飛車を振り、中飛車へ。
先手が超速3七銀の展開になるのかと見ていたら、、2四歩と突いて、歩の交換。
ここで後手が角交換から3三角打とした所から、2一飛車成、8八角成という、派手な超急戦に。
この先手の踏み込みは今年の電王戦で、豊島君がYSSに勝利した
対局を思い出します。持ち時間の短い将棋だけに恐ろしいですね~。
差し手とは別に一つ気になったのが、記録係のチェスクロックの押し方。
差すたびに「がこっ」「がこっ」という音が響いていたので、
TV対局の時はもう少し丁寧に押してもらえたら嬉しいですね。
超急戦からの攻め合いは、ポイントをピックアップするのが難しい内容で、
一手でダメになりそうなスリリングな展開での攻防は、
お互いに距離を置くようなことはせず、殴り合いのまま終盤へ。
見ていて感触が良いと思ったのは先手の6八玉。
これが見切りの一手だったように見え、感想戦でも北浜さんが
「この手で差し手が見えなくなりました」と言っていましたね。
対局は73手で先手の豊島七段の勝ち。
感想戦では、後手からの華麗な詰み筋を豊島君が指摘しており、
見た目通り際どかったようです。
全体を通して、豊島君のギリギリのところを踏み込んで行く棋風が
改めて良いなあと思いました。
来週の対局は『木村一基八段vs佐藤天彦七段』となっており、
これも個人的には好カードなので要チェックです。
それでは、良い日曜日の午後を。
【豊島君の2回戦の記事はこちら】
第64回NHK杯『三浦弘行 九段vs豊島将之 七段』大器の片鱗を見せた9六歩
【翌週のHNK杯】
NHK杯『木村一基八段vs佐藤天彦七段』受け師の妙技炸裂っ!
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